
スーパー・ストロング・マシン誕生!!
放送日は2018年7月25日、ゲストは陣内。有田に渡される週刊プロレスは1985年6月4日号。
桜庭篤志が入場のパフォーマンスなどでもかぶっていた有名なスーパー・ストロング・マシンの誕生の秘密が明かされる。
その内容をちょびっとご紹介。
タイガーマスクに続く人気キャラを
タイガーマスクが引退した後、タイガーマスクを超えるキャラとして目をつけられたのが実はキン肉マンだった。
海外に修行に行っていた平田選手に連絡が入り、キン肉マンになれと。
そしてある日、とうとうキン肉マンが乱入したがどうも様子がおかしい。
・・・キン肉マンと思われる覆面の上に強盗ようなマスクをかぶっている。
なぜこのようなことになっているかというと、なんとキン肉マンの使用の権利を獲れていなかったのだ。
その後に交渉を重ねたと思われるが、そもそもテレ朝系の放送で、日テレで放送されているキン肉マンを出場させることなんてできず、企画倒れになってしまう。
そうしてにっちもさっちもいかなくなり、苦肉の策で登場したのがストロング・マシンだった。
意外と人気だったストロング・マシン
最初に強盗マスクをとって登場したのは1984年、その時は「あれっ、キン肉マンじゃないの?えっ、ストロング・マシン?なにそれ」とはじまってしまったが、意外にもブレイクする。ストロング・マシンは1体ではなく、数体登場し、マシン軍団となったのだ。そのような意外性もあって話題になったのだ。
ただ、翌年にはストロング・マシン1号がマネジャーと仲間割れをして脱退してしまう。そして、「スーパー・ストロング・マシン」となって活動を始める。
そして、事件はおこった。
熊本の興行で、藤波辰巳がなぜかこの謎の戦闘マシンに対して「お前平田だろ」とマイクで言ったのだ。こんなのはマスクマンに対してありえない。なぜ、正体をばらすのだ?
挙句の果てに、社長の猪木まで後楽園ホールの興行で言ってしまう「お前は平田だ」と。
そう言われたスーパー・ストロング・マシンは遂に覆面を脱いだ!!が、その下も覆面、というようなパフォーマンスをしたにもかかわらず、週刊プロレスでも平田のスーパー・ストロング・マシン特集が組まれてしまう始末。
しかし、2018年に引退するまでスーパー・ストロング・マシンのままで正体は明かさなかったとのこと。立派だ。
たぶん新日としては「もう覆面をやめて、平田として闘え」ということだったのだろうが、なんともお粗末というか、噛み合わっていない変な展開だったようだ。