
藤波辰巳が起こした革命
放送日は2017年11月8日、ゲストは引き続きチュートの福ちゃん。有田に渡される週刊プロレスは1988年5月10日号。
遂に出てきた昭和プロレス史を語る上で欠かすことのできない『飛龍革命』を、有田が熱く語る!!
私の会社の研修の発表会で、プロレスオタクの新入社員が「私が『飛龍革命』を起こします」と宣言してしまうほど、プロレスファンには有名な事件だ。
その内容をちょびっとご紹介。
それは控室で起こった
全日では馬場から鶴田と天龍が中心になり、UWFでは前田や高田がブレイクした。にも関わらず、新日では猪木の一強のままで世代交代が進んでいなかった。
そのような中、1988年4月22日、猪木・藤波vsベイダー・マサ斎藤の試合後の控室で事件は起こった。
以下の流れは要約だが、本編の有田のモノマネを交えた解説&生映像を是非見てほしい。文字では伝わらない。
控室で座っている猪木に向かって「いつまで続けるんですか、俺にやらせてくださいよ~!」のようなことを、藤波が聞き取りにくいしゃべりでずっと何かを言っている。簡単には「このままじゃだめだから、俺にやらせろ!」と神である猪木に言ったようである。
それに対して猪木は、「なんでも俺にやらせてるのはお前のほうだろ。遠慮なんかするな、先輩も後輩もない、ブチ破れ!」と返した。
これで「わかりました、やってやりますよ!!」と終わればいいのに、藤波はその後も何かぐちゃぐちゃ言ってくる。
それに対して猪木は「やれんのか、お前は~!?」と言ってビンタを藤波にかます。
師匠から弟子へのビンタで激を飛ばしてこれで終われば普通の流れだが、何故か師匠の猪木に藤波がビンタをやり返す。
驚いた猪木は、何故か藤波の肩に手を回して頷き仲直り?を求めるが、藤波はその手を払いのける。
そして藤波はハサミを取り出す。凶器か!えらいことになる!と思ったら、藤波は「やりますよ」と言いながら、何故か自分の前髪を切り出す。
猪木は「待て、待て、待て」と藤波をとめて、「遠慮することはない、やれ!!」と言って終了する。
この事件を契機に、藤波はベイダーを破ってIWGPヘビー級を奪取し、猪木も政治家への転身するなど様々な動きが起こった。
正に、新日の世代交代の瞬間だったのである。
試合観戦記
〇アントニオ猪木&藤波辰巳 VS ビッグバン・ベイダー&マサ斎藤
1988年4月22日 奥武山体育館
試合自体は3分30秒くらいの短縮版だが、その後の控室の『飛龍革命』の事件の全容が収められている。
ベイダーとの戦いで内容的に完敗し、反省の場面から始まる。
ただ、その後、本当に何を言っているのか全くわからない。
なお、藤波が猪木に張り手を返す時に「モイスチャーミルク配合」って言ってないか?という話があるようだ。

〇飛龍革命~音声字幕~
飛龍革命を文字起こししたこの動画がすごい!!
あれだけ聞き取れなかったのに、字起こしをされるとわかる気がする。
「モイスチャーミルク配合」の謎もあらかた解けた。
これを先に見たら面白みは薄れるので要注意。