『有田と週刊プロレスと』 Season1 No.023 ~前田、長州の顔面を蹴撃!?掟破りの衝撃事件勃発!~

長州力 顔面襲撃事件

放送日は2017年4月26日、ゲストは武井壮が再登場。週刊プロレスは、1987年12月8日号(No.234)。

まずは、武井壮が、No.014の時の宿題になった、小川と橋本の不穏試合の理由を蝶野に聞いた結果の報告から始まった。

残念ながら、予想を超える内容だったらしく、その後も視聴者に明かされることはなかった。

週刊プロレスの表紙には、長州力の顔面が腫れあがり、「前田日明永久追放か?」と書かれている。

有田は、「これは軽く語れる内容ではない」と言っている。何か大事件があったようだ。

その内容をちょびっとご紹介。

世代闘争の終焉

No.015でも取り上げられた『世代闘争』。
(猪木や斎藤マサをトップから引きずり降ろすべく、長州力が藤波辰巳や前田日明に呼び掛け、ナウリーダーとニューリーダーの闘争が勃発)

その世代闘争が思わぬ方向に行くことになる。

1987年10月19日『猪木&山田恵一(ライガー)vs長州&藤波』の試合がそれだ。

まだ若手の山田恵一があっという間に負けてしまい、猪木がレフリーと交渉し、猪木vs長州&藤波の試合をそのまま続行したのである。

さすがの猪木も2対1では追い詰められ、負けるかと思ったときに、長州が何故か藤波にラリアットをかまし、裏切るのである。

そして、長州力は藤波に対し、衝撃のマイクパフォーマンスをする。その内容は本編をご覧ください。

この裏切りにより、世代闘争は急に終わるのである。

前田日明の渇望

長州の好き勝手に振り回され、格闘技系のプロレススタイルを求めていた前田日明は、当時の全日の試合を見て衝撃を受ける。

元相撲で三役に上がれなかった『天龍源一郎』が元横綱の『輪島大士』に対して、奮起を促すべく、無慈悲な本気の蹴りを見舞っているのである。

「それに比べて自分たちはなんと生ぬるい闘いをしているのか、これはまずい・・・」と思ったらしい。

そうして起こった大事件

そんな中、長州組vs前田組の闘いが企画され、1987年11月19日に「長州力・マサ斎藤・ヒロ斎藤vs前田日明・木戸修・高田延彦」という試合が組まれる。客席は超満員だったとのこと。

そこで事件が起こった。

全日の試合に影響を受けた前田は、長州の技をまともに受けず、小ばかにしたかのような技のかわし方をするのである。なんか変だ。

挙句の果てに、木戸にサソリ固めをかけている長州の右後ろから、長州の顔面に向かって、キツイ蹴りをかましたのである。

その結果、長州の右目はお岩さん状態。

この事件の結末

長州力に当面試合ができないほどの怪我を負わせた前田日明。

故意であれば許されない。

周囲は謝罪をさせようとするが、前田日明は断固拒否。

長州は当面試合に出られず、前田日明も無期限の出場停止処分。新日は看板レスラー2枚が当面試合に出られなくなってしまった。

後々の対談では、前田日明は「蹴りをする前に肩を叩いて知らせたから、故意ではない」と言っているらしい。

しかし、前田日明は頑固な親分肌の人間と勝手に思っているが、いくら思うところがあったとしても、感覚的に卑怯なことをする人間ではない。

顔面蹴りは珍しくもなく、今もやっているし、たまたま目に入ったのだろう。

試合観戦記

〇1987年10月19日『猪木&山田恵一(ライガー)vs長州&藤波』

なかった・・・。ちなみにブラックマンデー(世界的な株価大暴落)の日でした。

〇1987年11月19日『長州力・マサ斎藤・ヒロ斎藤vs前田日明・木戸修・高田延彦』

しかし、なんで上の二つは新日本プロレスワールドに試合が載ってないのだろうか・・・。