
マネしちゃだめ『四天王プロレス』
放送日は2017年3月29日、ゲストは引き続きプロレス大好きケンドーコバヤシ。週刊プロレスは、1998年11月17日号(No.844)。
最後には有田が「これは行き過ぎ、マネしちゃだめ」と言った全日本・四天王プロレスについて語る。
初めて聞いたにも関わらず、四天王プロレスにすごく興味をもち、大爆笑を誘ったおすすめ回。
その内容をちょびっとご紹介。
四天王プロレスとは
全日本プロレスの歴史については、Season1 No.012をご確認いただきたい。
全日は天龍源一郎がSWSへ移籍してしまい、主力選手もついて行ってしまい、ジャンボ鶴田と若手選手しかいないくらいの状況になってしまう。
するとジャンボ鶴田が覚醒し、『正規軍:ジャンボ鶴田・田上明・渕正信など vs 超世代軍:三沢光晴・川田利明・小橋健太・菊池毅など』の激しい闘いを繰り広げ、全日を盛り上げる。
それも束の間、残念なことにジャンボ鶴田が病気で欠場し、その後亡くなってしまう。
ただ、この激しい闘いは若手選手に引き継がれた。
それが『四天王プロレス(三沢光晴、川田利明、田上明、小橋健太)』である。
特に、この4人が繰り広げるタッグ戦をはじめ、それはそれは面白い試合が展開されたらしい。
く~っ、これは観てみたい。
その中でも、名試合として紹介されたのがこれ。
〇1995年1月19日 『川田利明 vs 小橋健太』
〇1998年10月31日『三沢光晴 vs 小橋健太』
〇1993年8月31日 『小橋健太 vs スティーブ・ウイリアムス』
あれっ、小橋ばっかり…すごいな。
ただ、どんどん高まるファンの期待に応えるため、ますます試合の激しさが増していったらしい。
その象徴が『バックドロップ』である。
昔は背中から落としていたが、ジャンボ鶴田が後頭部から落とす『バックドロップ・ホールド』を開発。それがスティーブ・ウイリアムスに至っては頭頂部から落とす『殺人バックドロップ』に危険に進化。
『タイガードライバー(相手を持ち上げてひっくり返して背中から落とす技≒パワーボム)』では、三沢光晴が頭頂部から落とす『タイガードライバー91』を開発。
さすがにこれが限界かと思ったら、それでも倒せない相手が出てきたため、場外に落差をつけて落とす『奈落式タイガードライバー』が出てくる。
こりゃダメだ、死んじゃうよ。
ただ、やっている本人達もファンも感覚がマヒしていたのだろう。脳天から落ちる過激さを見て、ファンも大喜び。
有田は、このようにファンが過激さを求めていくと、選手がそれに応えようと無理をし、怪我をし、後遺症が残ったり、選手生命が短くなることにつながるので、これは気をつけなければならない、と強く思っているようだ。
試合観戦記
〇1995年1月19日 『川田利明 vs 小橋健太』
〇1998年10月31日『三沢光晴 vs 小橋健太』(年間ベストバウト)